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ミュージックビデオレビュー

MVの記録と時々考察

ネバヤンのお別れの歌がどうしようもなく僕らを惹きつける理由

 

前回の投稿でも触れたがやっぱりどうしても書きたくなってしまった。

 

ネバヤンのお別れの歌がどうしようもなく僕らを惹きつける理由、

これは決して小松菜奈が可愛いからではない

(筆者は小松菜奈の大ファンだよ)

 

問題のMVがこれである。

 

never young beach『お別れの歌』

 

www.youtube.com

 

そもそもこのMV、

100万回(2017/1/23当時)しか再生されてないけど

惹きつけられてるって何を根拠に、となるかも知れない。

現に、同じバンドのこの曲も100万回再生である。

しかも出ている女の子だって可愛い。

 

never young beach 『明るい未来』

www.youtube.com

 

しかしこの曲、実は約5000の高評価である

対する『お別れの歌』は約15000高評価

およそ倍である

動画のアップロード時期も半年違う。

ネバヤンの固定ファン以外の様々な人がこの映像を見た、そして現在進行形で見ており、更に再生回数も伸びるだろう。

一応はこれで『お別れの歌』を評価するベースを作ったことにしてほしい。

 

では、このMVの素晴らしさが小松菜奈の可愛さのおかげだけではないことについて。

 

可愛さだけならば、

Base Ball Bear 『short hair』

www.youtube.com

 

これの本田翼だってめちゃんこ可愛い。

しかし、これは5年間で300万回再生である。

高評価数からも『お別れの歌』よりも狭い層の再生かと推測できる。

(本田翼の人気が2011年当時は現在の小松菜奈ほどではなかったことを差し引いてもやはり少ない気がする)

 

23.androp 『Yeah! Yeah! Yeah!』*1

www.youtube.com

 

同じく小松菜奈が出ていたMVこれだって可愛いが、大して話題にならなかった。

(出演尺が短いのと個人的な意見になってしまうので根拠になりにくいが)

 

 

じゃあなんなのか?なにが『お別れの歌』には隠されているのか?

ついに本題である。

 

端的に言ってしまえばリアルさである

詳しく説明したい。

 

 

①映像の小ささ

 

まず、映像の制作方法にスマートフォンでの撮影を使ったことである。

コメント欄にもあるように、映像が小さい!

その映像サイズがスマホで撮ったことを強く明示する。

もしもあれが僕たちのスマホのサイズにピッタリだったらどうだろう。

YouTubeでの再生を意識した映像は

スマホiPhoneだけかも知れないが)の画面いっぱいに広がるようになっている。

これでは他のMVとなんら変わらない。

 

あえてあの黒枠の残る映像サイズにしたことでスマホ撮影を強調している。

 

誰が恋人といるときにBlackMagic(シネカメラ)を使うだろうか、一眼を使うだろうか。

そんなのはガチプロマンかガチアママンである。

普通の人はスマホだ!!絶対!!

 

 

②あなたの思い出

 

恋人と過ごすとき、

毎日が全部おしゃれなカフェではないし、

ネオン光るクラブではないし、

遊園地の観覧車ではないし、

旅先の景色の綺麗な観光地ではない。 

そういうカップルは映画の中だけです。

大抵は、

あなたの家や、地元や、彼女の家や、散歩した先。

時々、ご飯を食べたり、水族館にいったり、旅行にいったりする。

このMVは恋人と過ごした楽しい時間、全部で全部なのだ。

旅行にいったりもする、ご飯を食べたりもする。

でも、家でゴロゴロしたり、恋人の友達とも遊んだりする。

 

他の可愛い女の子が出てくるMVとは全く違うのだ

リアルすぎ。殺す気か。

 

 

③歌詞でぶっ殺される。

 

この映像確かに可愛い恋人の思い出で埋め尽くされている。

しかしそれは単純な回想でもある。映像だけを追うのに精一杯なものではない。

曲が始まると思い出の方の音声はなくなる。それまで恋人たちの会話を聞いていた耳は、そのまま曲の歌詞も取り込む。

これもずるいところだ。

小松菜奈と擬似カップル体験をしていた僕たちは、MVの導入の部分ですでに聴覚も研ぎ澄ましている。

その耳のまま曲を聴くことになる。

 

 

 

お別れの時だよ、君とは居れないな

 

タイトル通り別れの曲である。

きっと彼らにも喧嘩した思い出や辛い思い出があったはずだ。

しかし、記録された思い出を見返した時そんなものはどこにもない。

恋人と喧嘩している時にビデオカメラをまわす人はいない。

記録された思い出は120%の幸せなのだ。記録されたものの間から、辛かった思い出やもっと細かな日常がこぼれ落ちる。そしていつの日か、記録された思い出が記憶の思い出となる。

 

二人だけの秘密は全部日々に溶けたよ

 

記憶が変容していくことを忘れて彼らは別れを歌う。

きっとまだ別れ際には二人にしかわからない秘密の辛い思い出は濃く残っているだろう。

しかし、その辛ささえも曖昧に甘い日々で溶かすために彼らは別れ、歌うのだ。

 

 

 

 

*1:⭐︎2

小松菜奈可愛いけど

それ以外は退屈。

歌詞の出し方もあまり工夫を感じない